10年ぶりに映画化された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の最新情報を追いかけるニュースサイト。
エヴァに関わったスタッフの作品、動向などもかいつまんで行ってます。
完結編「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の公開日は2017年以降を予定。





連載 NEON GENESIS EVANGELION 【re】 第6回 ニュータイプ03年7月号

今夜はエヴァ関連のニュースが無いので、恒例のアーカイブをアップ。今回で庵野さんのコラムは終了です。惜しい。

●ニュータイプ03年7月号

【音響スタッフの見た庵野秀明/摩砂雪とは】

NEON GENESIS EVANGELION DVD-BOX半端でなかった庵野監督のこだわり
小川 この中で、庵野さんといちばんつきあいが長いのは野口さんですが、第一印象はいかがでしたか?
野口 なんてうるさいヤツなんだろうと(笑)。通常、新番組が始まるときには、監督さんを交えて効果音の打ち合わせをするんですよ。普通はそれで終わりなんだけど、庵野さんの場合には毎回ダビングが終わった後に居残って絵コンテ片手に1、2時間打ち合わせをする。「こんな感じの音で」と口まねをやったりして、それが「エヴァ」ではだんだん忙しくなってその時間が取れなくなってしまった。そしたら、いろいろ書き込んだコンテが届くようになってね。それを見た僕が電話をして、確認作業をするという手順でした。
小川 つきあいが長くなるにつれ、意図がつかみやすくなったとか?
野口 だんだんね。最初が「ナディア」で、「エヴァ」「カレカノ」と続いたこともあるからね。今回やり直したんだけれども、庵野さんの音へのこだわりは大変なものだと思いますよ。あれだけの人はなかなかいない。
山田 今回は、昔の音を生かしつつのリニューアルだったので、余計に大変なんです。昔の音を気にせずに新たに作るだけなら楽なんだけど、庵野さんは細かいところにまで気づくんですよ。ポーンというしずくの音ひとつとっても、前と違うと言って。調べてみると効果音が違っていたということもありました。
小川 あたりまえなんですが、庵野さんがいちばんすみずみまでわかっていますよね。当時のアフレコのことから、素材のありかまでも。

庵野VS摩砂雪 男の戦い!?
住谷 劇場版はもともと4チャンネルでつくられていたんですが、庵野さんも摩砂雪さんも、後ろのほうで音が動く世界というのを想像されていたんですよ。ただ、当時はハードウェアの問題で実現できなかった。今回は5.1chになるんで、いろいろ音を動かしてもみたんだけど、逆にそんなにやらなくてもいいと言われて肩透かしを食らったこともあった。
小川 劇場版では摩砂雪さんと庵野さんで戦ったこともありましたね。
山田 やっぱり意見が食い違うことはありますよ。
小川 第拾九話や弐拾四話、「DEATH」とかは摩砂雪さんの意見を優先させているみたいです。
住谷 庵野さんの指示は断言しなくて“ちょっと上げて”とかそんな感じなんだけど、摩砂雪さんのは“半フレ”とかで細かいんだよね。
野口 2人の意見が食い違ったとしても、どっちが正しいというわけじゃない。もう好みの世界なので、僕らはどちらでもいけるよ、というしかないんですよ。
小川 ところで、リニューアル版のもうひとつの見どころですが……。
山田 TVシリーズのエンディングですね。もともと10以上のバージョンがあったんですが、今回は26話すべて違います。ぜひオリジナルの音と比べてみてください。


連載コラム●第6回 庵野秀明「変化ということ」
「エヴァ」本編の制作作業が終わり、早5年が経ちました。自分自身もその間に多少変わったように思います。内面部分はさておき、環境は大きく変わりました。実写も撮れる環境になったり、意外にも結婚したこと等等ですが、その中に車の運転を始めたことがあります。免許そのものは浪人時代に修得していたのですが、結婚を機に初めて車を手にしました。友人から安く譲ってもらったものです。いきなりちょい大き目のスポーツカーでした。いや、最初は怖くてたまらなかったです。しばらくして運転に多少慣れてきたころ、ようやく、自動車による道路走行とは、コミュニケーションの場であると、新たに知りました。会社までの往復20キロ弱、時間にして1時間30分くらいの間にも他の車、自転車、歩行者のことで感情の起伏がこんなに起こるとは、ちと驚きでした。自分で運転して初めて、車の数だけいろいろな人間がいるということも体感できました。運転手の顔もわからず、車そのものが人格をもっているかのような妙な感じも実感できました。自分も走行している限り、いろいろな車といやおうなしに出会ってしまう。ホント、疲れる半面、面白い世界は、仕事以外のコミュニケーションが少ない自分には新たな世界の発見でした。少し、世間とのかかわり方が変わりました。これらは自分には意外な変化でした。変化とは、生きている証のひとつだと思います。幸いにして「エヴァ」も本編リニューアルだけでなく、いろいろなメディアで様々な形に変化しています。一度世に出た作品は世界のあちこちで無数の変化と共に生きているんだなあと実感します。自分自身もできるだけ変化していきたいと思います。そして、次回作も。半年間のおつきあい、どうもありがとうございました。またお会いできれば幸いです。ではでは。

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連載イラスト●第6回 鶴巻和哉「かなづち」
子供のころは「かなづち」だったんです。
だもんで泳ぎの得意そうなキャラには嫉妬します。トリトンとかゲッター2とか、もちろん綾波や深キョンにも。
かなづちの有名キャラなんてほとんどいないからなあ……。
あ、草薙素子がいましたね。攻殻を見て泳げないことも哲学になるのだなあと感心しました。
今は泳げますよ。25mくらいですけど。
プラスチックハンマーくらいには……(鶴巻和哉)


ではまた次回の更新をお楽しみに。


NEON GENESIS EVANGELION vol.06 [DVD]
キングレコード (2003-09-26)
おすすめ度の平均: 4.5
5 内容は全然ハレルヤじゃない
4 痛いですね
5 重要なカットが追加されています。
5 やあ…遅かったじゃないか。


5.1ch版リニューアルDVD。

新世紀エヴァンゲリオン画集DIE STERNE〈Ver.2.0〉

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おすすめ度の平均: 4.0
4 予想より本がでかい

旧エヴァのイラストを網羅の画集。マッキーの連載イラストも勿論掲載。

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2010/04/05 01:21 (Mon)
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