10年ぶりに映画化された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の最新情報を追いかけるニュースサイト。
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完結編「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の公開日は2017年以降を予定。





「ALL ABOUT 渚カヲル A CHILD OF EVANGELION」をレビューする

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25日に発売されたばかりの、いわゆる「カヲル本」を早速紹介してみたいと思う。発行はニュータイプ誌の角川書店から。10年以上エヴァを特集してきた最大手誌だけに、読ませる説得力のある224ページだ。

この本をひと通り読んだ最初の感想が、エヴァが最もブームだったあの頃に戻ったようだ、という事だった。そもそもテレビで1話しか登場していないキャラクターの特集本が同人誌以外で出る事自体に奇妙な熱気があるのだが、どのページをめくってもカヲルカヲル、頭のおかしなポエムもちらほら載ってるし、正気でこの本は作れない。でも10年前はどの雑誌も、皆こんな感じだったのだ。そういう意味でとても懐かしい気分に戻れる。
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すごく…カヲルづくしです…(そしてバカじゃないかと思います)


この本は寄稿陣が豪華なのも特徴。幾原邦彦、水玉蛍之丞、喜屋武ちあき。エヴァ好きタレントと言えばこの人、というものからアンタも好きだったんかい、というものまで数えればキリがない程載っている。石田彰へのインタビューが無いのは、カヲルというキャラクターを独立した個の存在だと配慮したからだろうか、と感じた。

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版権イラストもこれでもかと、記憶に新しいものから懐かしいものまで新旧揃っており、カヲル好きにはこの一冊さえあればイラスト集として充分使えるほど。ちなみに上のイラストは24話を殆ど1人で作り上げた摩砂雪氏の描き下ろし、下はそれぞれ左から奥田淳、鶴巻和哉、守岡英行、各氏のイラスト。

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貞本イラストもバッチリ収録。因みに紙質は指紋のつきにくいものとなっている。ためしに恐る恐る黒いページへ親指を押しあててみたが、大丈夫であった。


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そして本書の目玉である、貞本義行ロングインタビュー。もともと露出の多いほうではない貞本氏だが、1つのキャラに絞って10ページに渡り訊き出せるというのもなかなか無い機会の事だろう。
対談は「渚カヲル」というキャラクターを作るうえでのオーダーやデザインメイキングの話から始まり、アニメ制作時の裏側にも触れながら、インタビューの殆どは漫画版の渚カヲルについて語られている。
「特定のキャラに思い入れがあるということはない」と本インタビュー内で話してはいるが、オリジナル展開が多かった9~11巻の熱の入り用を見ればカヲル編に特に力を込めていたのは明らかだし、その言葉の多さに努力や苦悩を窺い知る事ができ、カヲルファンだけにくくらず貞本漫画版の純粋なファンでも制作誌として楽しめる事を保証する。

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因みに本書は貞本版の本編、70Pほどの名シーンが抜粋されている。
こういった言わば「再掲モノ」は、こんなにページを割いて…と最初は印象悪く思ったが、いざ読んでみると改めて面白くてあっという間にグイグイ引きこまれてしまった。本編チョイスのテンポが良く、出会い、奇妙な共同生活、そして別れまでを一度に読める。特にセントラルドグマに侵入した辺りからは最後までガッツリ載っており、貞本版最大の名場面である(と思われる)シンジの「嫌いじゃない、嫌いだなんて 一言も言ってない」の台詞から、カヲルが満足げな表情をするコマへの流れは、何度読んでもグッとくる。

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勝手にベッド半分使っていいよキターー! 過呼吸を看病?する例のアレも勿論載ってます


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カヲル本の紹介も終盤へ。漫画の寄稿は新條まゆ、桂明日香、そしてちょっと意外な美水かがみ。皆さん同人誌のような軽いノリで楽しいです。

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ワルノリとしか思えない企画の数々。カヲルにまつわる数字をストーカーじみた執念でカウントしたり、カヲルで無理矢理ことわざを作ったり…スタッフは限度を知らない。あ、カヲル検定は面白そうだから後でサクッとやってみよう。

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最後は版権イラストで爽やかにシメ。本当は貞本イラストが終盤にまとまっており、本レビューとは掲載順序が前後している部分もある。
また、本文で紹介はしていないが、TV版と劇場版の各カットから名場面をチョイスしたコーナーや、カヲル辞典(TV版&漫画版の両方!)、藤津亮太氏による独自の解説、はたまた腐女子視点でおいかけた「カヲル新聞」などというものまで多岐に渡ってコーナーが用意されている。


この記事を書いたことによって、「ついて来れる者」「ついて来れない者」に読者を二分したかもしれない。去るものは追わない主義だが、まだまだ心臓に余裕がある方は、一度手を出してみてはどうだろうか。もし本書を読んで物足りなく感じれば、次はあなたが更なるカヲル本を作ってみるのも道のひとつだろう。


ALL ABOUT 渚カヲル  A CHILD OF THE EVANGELION
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因みに角川×エヴァキャンペーンの応募券がついた対象商品を2点集めて応募する事で、貞本レイ・貞本カヲルの図書カードが各100名に当たる。これは07年・08年春のキャンペーンの応募券でも実は併用できるので、送り逃して後悔したファンはこの機会に送ってしまおう。今回は景品の種類が少ない分ひとつ辺りの当選人数が多いので、当たる確率も高いかもしれない。

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2008/10/27 05:42 (Mon)
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2008/10/27(月) 23:32:28 | みんなのエヴァンゲリオン(ヱヴァ)ファン

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